不況が続く企業の従業員にとってリストラの影響は依然として続いており、メンタルヘルス不調が発生する職場環境も改善はされていません。就労や生活の問題が重くのしかかった挙句、メンタルヘルス不調となり自殺に至るという悪循環が続いているのが事実です。自殺者数を減らすためには職場でのメンタルヘルスケアが大切になってきます。
メンタルヘルスケアへの取り組みは、企業内部だけではなく積極的に外部のツールも活用していくのも有効です。自社の現状・目標・スケジュールなど予算に合わせて構築させていけば、それだけで効果が見えてきます。不調者をすぐに辞めさせるのではなく、職場全体でメンタルヘルスケアに取り組む事で悪循環を断ち切れます。
中小企業向けに作られた職場改善のためのツールが、メンタルヘルス不調の従業員への対応手順マニュアルです。メンタルヘルス不調が疑われる従業員やそれが原因で仕事を休んだと思われる従業員に対する職場での対応方法などを、具体例と共に解説しています。職場で起きている状況に1番近いと思われる例を読むと、対応方法が一通り分かるようになっています。今すぐに対応をとる必要が無い場合や、メンタルヘルスケアについて良く分からない場合でもマニュアルをあらかじめ読んでおけば理解を深める事が出来ます。職場にいる従業員の「メンタルヘルス不調の予防、早期発見、早期対応」に役立つでしょう。
不況から脱しきれない中小企業にとって、従業員のわずか数パーセントでしかないメンタルヘルス不調者にかける手間・暇・金が無いというのが本音かもしれません。しかし、そのような心持ちのまま従業員を使い捨てるように入れ替えを繰り返していたら、企業自体の成長に繋がっていきません。あまりお金はかけられないけどメンタルヘルスについて学んでみたいという事業者の方、まずは無料で提供されているツールや情報を活用することをオススメします。